「霊友会妙一コレクション」
について

霊友会の創立者の一人である初代会長小谷喜美恩師（以下、小谷恩師）は、
日本人画家の名画を数多く収集されました。

終戦後の混乱期、日本古来の伝統品や素晴らしい美術品の数々が、
海外に流出するという危機に見舞われました。
中には、ただ同然のような値で外国人の手に渡り、
無造作に扱われている名品もあったようです。

小谷恩師は、日本赤十字社の親善大使として海外を歴訪した際、
その様子を目の当たりにし、大変心を痛められました。
そして、「これでは作者の思いが浮かばれない。
なんとか日本の国に残しておけないものか」と熱望されたのです。

たとえ一点でも作者の思いが汲めるのであれば、
日本の美術界の宝として永遠につながっていくだろう――
小谷恩師はそうした願いを込め、
ご自身のできる範囲で絵画の収集に努められました。

こうした小谷恩師の日本文化・芸術への思いは、
「霊友会妙一コレクション」として今も受け継がれています。